2012年 01月 16日
一つの夢... |
今読んでる小説はパリが舞台。
登場人物のセリフに、
「パリで働く者がみんなエッフェル塔の眺めを得られるわけではない」
というセリフ。会社の自分の机がエッフェル塔が見えるという設定。
そのセリフを
「パリに住んでる者みんながエッフェル塔の眺めを得られるわけではない」
と勝手に自分で言い直し、にんまりしてしまった。
パリに憧れはじめたのは中2か中3の頃。
中3になり、誰もが進路を考え始める頃、高校進学するつもりの
なかった私は、真剣に勉強することもなく、打ち込んでる部活もなく、
今は残念ながら廃刊となってしまった雑誌、"オリーブ"の
発売日である3日と18日を楽しみに300円握りしめ、近所のスーパーに
走ったものでした。
パリのリセエンヌの特集がよくあり、ただ物欲を刺激させるだけの
ファッション雑誌とは一線を画し、生活を楽しくするオリーブ独特の提案
が大好きで、きれいな写真、コラム等一字残らず目を通し、次の発売日まで
何度も読み返し、遠い国フランスに憧れたものでした。
ここで一言付け加えると...
高校進学するつもりがないというのは、別にグレていた訳ではありません(笑)
その頃は、愚かにも勉強に面白味を見いだせず、美容学校に行き、
早く手に職を持ち、ヘアメイクの仕事で世界へ羽ばたきたいなどと
思っていたのでした。
高校だけは卒業して欲しいという強い親の説得に負け、高校には行きましたが、
高校に入っても勉強などする筈も無く、"オリーブ"が楽しみなのには
変わりなく、パリへの憧れも一層強くなり、所謂"ヌーヴェルヴァーグ"と言われる
映画を中心に観まくり、その中で気に入った音楽を探し、会話、インテリア、
アート、ファッションに釘付けになったものでした。
それから働き始めたら、友達とパリ&ロンドン旅行計画が持ち上がります。
旅行のため一年間の貯金の間、それはそれは夢のパリに思いを馳せたもの
でした。
その頃、一つの夢を見た。
朝、目覚めてカーテンを開けると目前に広がるのは曇り空の
うっすら霧に包まれたエッフェル塔。
パリの象徴の一つであるグレーの屋根に煙突の街並み。
臨場感溢れる見事な光景に夢から覚めても一日中余韻を楽しめたほどの
得した夢だったのです。
が、旅行を本気で実現しようとしていたのは私だけで、
友達は貯金などしていません。初めての一人旅。
もちろん英語さえ話せない。フランス語は読むことさえできない。
その頃のフランス人は冷たく、フランス語しか
話さない、治安もよくないとの噂で一人旅はロンドンだけにすることに。
旅行後はロンドンが大好きになります。音楽、ファッション、
車も好みのものが多かったし、ビビりながらの一人旅でしたが、
なんせ初めての一人海外旅で感動もひとしお。
[毎時5分間のチカチカ点滅時、消灯は1時。]
それから十数年、パリのことはひとまず忘れていました。
パリがいいのは分かってる。ハワイと並ぶ観光大国で、
キレイでお洒落な街なんでしょ。って位。
わざわざ行かなくてもいつかどこかのついでに行くんじゃないかと
後回しになってしまった。
30歳を数年過ぎ、やっぱり映画で観るフランス語、風景はステキだし、
ワインもチーズも大好き。
そろそろまた一人旅も悪くないな。若い時に行けなかったパリに
行ってみるかと思い立ち、初めて訪れたフランス・パリ。
度肝を抜かれた。
なんで私はもっと早くココに来なかったんだろうと
過ぎ去った年月を悔いた。
初めてのパリ3日目くらいには少しでもいいから住んでみたい
と思い始めていた。一度の旅行なんかじゃ足りない。
こんな宝石いっぱいのジュエリーボックスをひっくり返したような
街って世界のどこを探したってないだろう!
こういう言葉は少し恥ずかしいけど本当に
パリに恋に落ちてしまった。
のだ。
[ある朝、霧で全部隠れてしまっていた]
初めてのパリから半年後またパリに来た。
せめて半年に一度は行きたいと思うようになった。
それから3回目と行くうちにもったいないな〜、半年に一度と
言っても1週間の旅なんてあっという間。
今なら少しなら半年間くらいなら住めるのでは...と少しずつ思うように
なったことがきっかけで今に至っています。
パリというと音楽、ファション、パティシエ、フレンチ料理、美術系etc...
何か目的があって来る人が多いので、初対面のひとには
「何の専門?」など聞かれることもあり、何の専門もない私など
答えに窮する時もあるが、パリが好きだから、パリに住みたいから、
パリに住んでる今の暮らしが気に入ってるからと言う気持ちだけは
絶対にブレない。
たまにパリに疲れることもある。いやいつも疲れてるかも???
いつか嫌いになることもあるかもしれない。
一人暮らしで3回目の引っ越しの今のお部屋。
じつは最初、住人募集の案内を見てコンタクトを取っている途中で
大家さんの親戚が住むことになったとお断りされた。
でも、日本人に貸したいという大家さんの希望で何人か希望者がいた
日本人の中で、前の住人の方が私にだけ連絡してくれて
すんなり決まってしまった。
住んでみるといろいろ問題がある。古い建物でもあるし。
でも二十歳頃に見た夢が正夢になったのであります。
少々の問題もこの景色を見たらやっぱりココに住んでいたいです。
写真で見るより大きく見えます♡
フランス人の友達も
『こんなにキレイに見えるのはなかなか見つけられない。
普通、前に建物があったり、見えても先端だったり半分だったりだよ。
ラッキーだったね』と。
疲れて帰って来たとき、嫌なことがあったとき、この景色を見ると
勇気づけられてるようで嬉しくなります。
今年の7/14の花火が楽しみなのであります。
今回はちょっと自慢になっちゃいました。
[夕立後、少しだけ虹が出た!]
登場人物のセリフに、
「パリで働く者がみんなエッフェル塔の眺めを得られるわけではない」
というセリフ。会社の自分の机がエッフェル塔が見えるという設定。
そのセリフを
「パリに住んでる者みんながエッフェル塔の眺めを得られるわけではない」
と勝手に自分で言い直し、にんまりしてしまった。
パリに憧れはじめたのは中2か中3の頃。
中3になり、誰もが進路を考え始める頃、高校進学するつもりの
なかった私は、真剣に勉強することもなく、打ち込んでる部活もなく、
今は残念ながら廃刊となってしまった雑誌、"オリーブ"の
発売日である3日と18日を楽しみに300円握りしめ、近所のスーパーに
走ったものでした。
パリのリセエンヌの特集がよくあり、ただ物欲を刺激させるだけの
ファッション雑誌とは一線を画し、生活を楽しくするオリーブ独特の提案
が大好きで、きれいな写真、コラム等一字残らず目を通し、次の発売日まで
何度も読み返し、遠い国フランスに憧れたものでした。
ここで一言付け加えると...
高校進学するつもりがないというのは、別にグレていた訳ではありません(笑)
その頃は、愚かにも勉強に面白味を見いだせず、美容学校に行き、
早く手に職を持ち、ヘアメイクの仕事で世界へ羽ばたきたいなどと
思っていたのでした。
高校だけは卒業して欲しいという強い親の説得に負け、高校には行きましたが、
高校に入っても勉強などする筈も無く、"オリーブ"が楽しみなのには
変わりなく、パリへの憧れも一層強くなり、所謂"ヌーヴェルヴァーグ"と言われる
映画を中心に観まくり、その中で気に入った音楽を探し、会話、インテリア、
アート、ファッションに釘付けになったものでした。
それから働き始めたら、友達とパリ&ロンドン旅行計画が持ち上がります。
旅行のため一年間の貯金の間、それはそれは夢のパリに思いを馳せたもの
でした。
その頃、一つの夢を見た。
朝、目覚めてカーテンを開けると目前に広がるのは曇り空の
うっすら霧に包まれたエッフェル塔。
パリの象徴の一つであるグレーの屋根に煙突の街並み。
臨場感溢れる見事な光景に夢から覚めても一日中余韻を楽しめたほどの
得した夢だったのです。
が、旅行を本気で実現しようとしていたのは私だけで、
友達は貯金などしていません。初めての一人旅。
もちろん英語さえ話せない。フランス語は読むことさえできない。
その頃のフランス人は冷たく、フランス語しか
話さない、治安もよくないとの噂で一人旅はロンドンだけにすることに。
旅行後はロンドンが大好きになります。音楽、ファッション、
車も好みのものが多かったし、ビビりながらの一人旅でしたが、
なんせ初めての一人海外旅で感動もひとしお。
[毎時5分間のチカチカ点滅時、消灯は1時。]
それから十数年、パリのことはひとまず忘れていました。
パリがいいのは分かってる。ハワイと並ぶ観光大国で、
キレイでお洒落な街なんでしょ。って位。
わざわざ行かなくてもいつかどこかのついでに行くんじゃないかと
後回しになってしまった。
30歳を数年過ぎ、やっぱり映画で観るフランス語、風景はステキだし、
ワインもチーズも大好き。
そろそろまた一人旅も悪くないな。若い時に行けなかったパリに
行ってみるかと思い立ち、初めて訪れたフランス・パリ。
度肝を抜かれた。
なんで私はもっと早くココに来なかったんだろうと
過ぎ去った年月を悔いた。
初めてのパリ3日目くらいには少しでもいいから住んでみたい
と思い始めていた。一度の旅行なんかじゃ足りない。
こんな宝石いっぱいのジュエリーボックスをひっくり返したような
街って世界のどこを探したってないだろう!
こういう言葉は少し恥ずかしいけど本当に
パリに恋に落ちてしまった。
のだ。
[ある朝、霧で全部隠れてしまっていた]
初めてのパリから半年後またパリに来た。
せめて半年に一度は行きたいと思うようになった。
それから3回目と行くうちにもったいないな〜、半年に一度と
言っても1週間の旅なんてあっという間。
今なら少しなら半年間くらいなら住めるのでは...と少しずつ思うように
なったことがきっかけで今に至っています。
パリというと音楽、ファション、パティシエ、フレンチ料理、美術系etc...
何か目的があって来る人が多いので、初対面のひとには
「何の専門?」など聞かれることもあり、何の専門もない私など
答えに窮する時もあるが、パリが好きだから、パリに住みたいから、
パリに住んでる今の暮らしが気に入ってるからと言う気持ちだけは
絶対にブレない。
たまにパリに疲れることもある。いやいつも疲れてるかも???
いつか嫌いになることもあるかもしれない。
一人暮らしで3回目の引っ越しの今のお部屋。
じつは最初、住人募集の案内を見てコンタクトを取っている途中で
大家さんの親戚が住むことになったとお断りされた。
でも、日本人に貸したいという大家さんの希望で何人か希望者がいた
日本人の中で、前の住人の方が私にだけ連絡してくれて
すんなり決まってしまった。
住んでみるといろいろ問題がある。古い建物でもあるし。
でも二十歳頃に見た夢が正夢になったのであります。
少々の問題もこの景色を見たらやっぱりココに住んでいたいです。
写真で見るより大きく見えます♡
フランス人の友達も
『こんなにキレイに見えるのはなかなか見つけられない。
普通、前に建物があったり、見えても先端だったり半分だったりだよ。
ラッキーだったね』と。
疲れて帰って来たとき、嫌なことがあったとき、この景色を見ると
勇気づけられてるようで嬉しくなります。
今年の7/14の花火が楽しみなのであります。
今回はちょっと自慢になっちゃいました。
[夕立後、少しだけ虹が出た!]
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by twill-twill
| 2012-01-16 06:13
| 日記